lenovo ThinkCentre M700 Small の実機検分
lenovo ThinkCentre M700 Small が配送されたので実機検分した。
その結果、拡張可能なセンがどこまでなのかわかったし、購入検討時には不明だった電源仕様やドライブベイの仕様もわかった。
フロントパネル
パンチングメタル風のベゼルは勿論プラで、埃がたまりやすい。内側にフィルターを入れられるので、百均でエアコン用とか買ってくればよいだろう。
光学ドライブはスリムDVDRWなので、キャビティ的にはその下にドライブベイを設けられそうな気配で、スリットもそのための冷却孔と思える。似たような見た目の lenovo S500 系だと黒地にアクリルで煩いデザインになる。
hp や dell で言うとSlimドライブを搭載してるのに、センター位置に搭載してるモデルが多くて、それ内部エアフロー大丈夫なの?オプション拡張どうなるの言いたいけど、端に寄せる lenovo の方法のがやりくり楽そう。
リアパネル
TFX電源とMicroATXフォームファクター。側板は手ネジで留まっていてセキュリティロックの穴がある。マザーボードのバックパネルは外れる系で、dellやhpのSFF筐体でよくある替えたいヤツはヤスリで削れ系とは違う。割とレガシーIFも揃っている。RS-232C ってオプションじゃなかった? …仕様表を見たら標準だった。S500系でも標準なので、見てる市場が違うのかも知れない。
筐体内部
CPUファンはスタッドにネジ止めされたがっしりしたもので安心感がある。シュラウドが付いているので、側板の空気孔が無いけど単なる撹拌ではないエアフローになるだろう。ドライブベイは跳ね上げになるが、そのアールに巻き込まないようクリアランスがある。電源側はベイの厚み的なものが無いので巻き込みを気にしなくても良さそうで、よくある17cm長のTFX電源の載せ替えもおそらく可能だろう。
このCTOでは、HDDに WD Blue と、光学ドライブにHL-DT-ST(日立LGデータストレージ) GUD0N を搭載する。
電源ユニット
HuntKey HK310-71PP はかなり多くの世代に渡って lenovo SFF PC に採用されている。普通のATX/SFX電源などとは異なり12V17.5A単一出力。ラベルでは210W出力を謳っているがlenovo採用事例においては常に180W出力でカタログに記載される。
電源ケーブル
M/Bの電源コネクタ。
通常のATX電源と異なり10Pコネクタ入力である。映ってないが更にCPU側に補助電源4P入力もある。12V17.5Aを流すには弱そうだけどパラでごまかしてる感じw
写真右側の黒い4Pコネクタ2個はSATA電源出力。PSUからは12V供給しか無いのでM/B上で5Vに変換したものを出力している。これは、スリムDVDRW用のものとHDD用のもので2つの出力になっている。出口側コネクタは、本モデルの搭載ストレージの個数しか無い。つまり、セカンダリーHDDを搭載するとSATA電源コネクタが不足する。
そして、SATA電源の分岐も無いが、セカンダリーHDDのマウンタも無い。
電源入力と出力の真ん中の4PはセカンダリーHDDのマウンタに付属する冷却ファンのためのものである。
ちなみにlenovoのFRU listで確認すると、00XD452 Optional 2.5 HDD fan bracket asm となり、eBay などで買えそう。もはや若松やQC Passで保守部品が手に入る時代は終わってて、eBay か AliExpress なんですよねぇ…
SATAコネクタ
intel H110 は4個のSATAを持てるが、M700 SFF は3個のみ部品実装。筐体オプションでもセカンダリHDDまでしか考慮しない仕様なので、合ってはいる。
拡張カードスロット
CPUクーラーのシュラウドの位置が、ドライブベイの跳ね上げに対応できる安全な長さとなるだろう。カードスロットのカバー長を抜いて15cm、つまりカード長16cmの尺まで搭載可能と考えられる。無理すれば17cmか18cmもいけるかも知れないが、ドライブベイが動かせなくなるだろう。ちなみに Geforce GTX 1050 は19cm長のものしか知らないから、多分のらないのは確定的にあきらか。
フロントファン
φ80mmファンが最初から搭載されている。穴だけの廉価モデルもあるので、少し安心した。そこは ThinkCentre なんだなとw
フロントベゼル取り外し状態で見た時の緑色の熱収縮チューブに付いているのは、単なるTr (2N3904)なので、温度センサーだろう。またファンの横にモノラルSPが付いている。
次回こそは部材購入と組込みの予定。
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