lenovo ThinkCentre M700 Small のベンチマーク

lenovo ThinkCentre M700 Small のメモリー、ストレージ、ビデオカードを拡張したので、ベンチマークテストを比較します。

 

WinSat (エクスペリエンスインデックス)

Windows7でエクスペリエンスインデックス(Windows Experience Index )と呼ばれたパフォーマンス指標です。実際は Windows Vista から Windows 10 に搭載されている Windows System Assessment Tool (WinSat) というツールの出力結果です。

購入時構成

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拡張後構成

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これは速さを競うものではなく、システムのボトルネックを可視化するためのツールです。購入時構成では低かった DiskScore, GraphicsScore MemoryScore が拡張により改善し、指標の値としてはバランスが取れた構成になった事がわかります。メモリ追加が4GB+4GBで副次的に Dual Ch.化してるけど、その効果もどういう計算してるかわかりませんw というか、むしろ CPUScore が多少足を引っ張る感じに見えるw 

 

CrystalDiskMark

CrystalDiskMark はストレージの読み書き速度を計測するベンチマークです。

事務機器としては、メモリとストレージは変更しておきたい部分。

購入時構成

WDC WD500AZLX

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拡張後構成

WDC WDS250G2B0A

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SATA3 接続のSSDの一般的な速度を確保していると思います。複数回実施しましたが、ランダムR/Wでは結構バラつきが出たので、SLCキャッシュのせいかもしれません。

 

ドラゴンクエストXベンチマーク

ビデオカードの評価としては、ゲームアプリケーションのベンチマークを試すのが良いのですが、なぜドラクエXか… このベンチマークが一般的なのか、有意なのかという観点は無視して、単純にファイルのダウンロードサイズが小さかったからです。

PCMark や FF14ベンチがフツーなんですが、サイズが3GBとかの世界だったので、やる気が出ませんでしたw

購入時構成

intel HD Graphics 520

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拡張後構成

NVIDIA GeForce GT 1030

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数値の評価は正直よくわかりませんw

起動時のデフォルト設定での数値でなく、最高品質・FullHD の場合の数値も上げておきます。

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もっと重いベンチマークの方が判りやすかったかも知れません。

でも、intel HD Graphics 520 GeForce GT 1030 では、結構差が出るんだなぁと判ったのでOKです。

nVIDIA は前モデルも前々モデルもリネームの嵐で酷かったからなぁwww

"geforce 730 リネーム"  で検索すると、マジでひどいことがわかります。GPUコアだけじゃなく体感性能に直結するデータ転送レート≒メモリ帯域も酷いコストカットだったし。

おそらく 1030 の次世代あたりもローエンドはリネーム連発すると思うので、ローエンドGPUは暫くコレしかありません。過去の歴史を繰り返すならDDR5止めてDDR4しか無くなる可能性すらあるしw

 

 

AnTuTu HTML5 Test

安兔兔(ANTUTU) と言えば Android では定番のベンチマークですが、AnTuTu HTML5 Test は、HTML5ブラウザーゲーム(艦これとは限りませんw)をターゲットにしたベンチマークテストといえるでしょう。

購入時構成

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拡張後構成

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あまり変化が無いように見えます。

計測ごとに数字がバラつくし、ブラウザー設定も詰めてないです。あ、ブラウザは Chrome Canary ですね。次のテストも。

Canvas 描画や WebGL の個別計測結果が出せれば、また違う見方ができたかもしれません。

 

Octane 2.0 JavaScript Benchmark

Octane 2.0 JavaScript BenchmarkJavaScriptベンチマークです。

購入時構成

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拡張後構成

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全体的に各項目それぞれが高速化してるようには見えます。

GCがバンバンかかるなら、動的なメモリ状況に依存するでしょうが、メモリ増設が効いてくる筈。ホントにそうなのかはメモリのリソースを動的に観測しないと判んないデスねw

動作温度

CPUID HWMonitor を使った計測なので、動作温度は厳密なものではないです。エアコン設定で室温24度での計測。CPUID CPU-ZのベンチとDQXベンチを併用して負荷をかけました。

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CPUが60℃、GPUが70℃といったあたりですが、ファンが100%になってないので、冷却的にまだいける感じです。HDDもSDDも全く問題ないレベルの温度ですね。

 

そして、後で気付いたんですが、上記ではマザーボード上のセンサーが出てませんが、ThinkCentre M700 の BIOS を更新したら、マザーボードのセンサーも拾うようになりました。

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マザーボードの TEMPIN0 がおそらくフロントパネルに付いてたTrの計測値です。MINで室温レベルにあるので。

最初は温度の下がりがメチャ遅くてガッカリしたんですが、筐体の前後にモノが置いてあって、オマエはお片付けができない子供かよ、ガッカリだなってヤツでしたw

ちなみに、PCラックにサーキュレータを付けてて、その風が出てる限りは外気温≒に落ちるまでの速度はある程度満足できる状態になりました。

 

まとめ

結局、WinSat の通りで、ボトルネックさえ解消すれば体感では非常に快適になるんですが、個々のアプリケーションで考えると効果はマチマチです。何を拡張するのかは目的に応じて考えないといけないと思います。

 

しかし、形状が SFF であれば、おそらく今回の拡張が精一杯。

これ以上だと「ゲーミングPC」を買わないと、仕事の種類によっては役に立たない事も考えられるなぁと。

 

まとめとしては、本体20k, ビデオカード12k, メモリ4k, SDD8k, ケーブル1k で45k弱におさまったという金額的な利点の他、ヤレた中古品を使った時のように新品拡張部品との稼働時間の差が発生して後から苦労することのない新古品が手に入ったのが良かった。

 

最初は CoffeeLake か RavenRidge で組む計画だったから予算100k前後という予想だっただけに、安上がりな分他の事に使えるしw 勿論それらの最新環境より一段落ちるけど。

SandyBridge i3 + Geforce GTX750 環境が壊れて Nehalem i5 + Geforce 8400GS ノートで凌いでたけどそれも壊れて IviBridge i3 + intel HD Graphics ノートで過ごしてたから、何をやっても速い。速く感じるw

 

紺屋の白袴という訳ではないけど、自宅PCの生存者が1台(実際はあと3台あるけどCore2系なんで)とかの危機的状況からは脱出できたし、めでたしめでたし。

 

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