はてなブックマークを3つ使う理由

先の記事でも書いたが、私の場合はてなブックマークを3つのアカウントで運用している。なぜそうしているのかはこれから説明する。

  • 他の人にソーシャルブックマークの便利さを説明する場合に必要だったから。
  • はてなブックマークで1つのブックマークで付与できるタグが10個である限界性を説明するため。
  • はてなブックマークでタグの総数が巨大になった場合の可視性の低下を説明するため。
  • 異なるテーマ性をもったブックマークを混在させた場合の利便性の欠如を説明するため。
  • はてなブックマークのお気に入りによるコミュニティが、結構面白いし便利だという説明をするため。
  • はてなブックマークのコメントによるコミュニティが、明らかに別世界のものを分離したかった。

私が登録したはてブは以下の3つである。()書きは各々の属性を簡単に記載したもの。

付与できるタグが10個である限界

例えばニコニコ動画アイマスPVを紹介する場合、汎用的な用途のタグを付与していくと、[WEBサービス][動画][ニコニコ動画][アイドルマスター] といったタグを付け、その後にキャラ名やニコ動的なジャンル訳を付ける感じになるだろう。ニコ動側で投稿者がロックしているタグは付けたいものだが、そうすると先に挙げた大分類+ニコ動のタグ個数で10個は軽く消費されてしまう。そういう意味では、ブックマークそのものを専門化して大分類で消費するタグを削減しなければならない。

ニコニコ動画のタグをなるべく忠実に転記するという事例は極端だが、他の場合でも多かれ少なかれ発生する問題である。また専門的なブックマークを分割する事で、状況依存で意味が変わるタグ名を、そのジャンルの意味で固定できるメリットも大きい。

タグ一覧が肥大した状態の見通しの悪さ

さきのニコニコ動画の件で言えば、ブックマーク件数が100件を超えたあたりからタグ一覧が見通しが悪くなる。その時点でタグ一覧は200件を超えてるので、タグ一覧リストは一画面に収まらないし、タグクラウド表示だって可視化されないタグが増え始める。

こういう場合は複数タグによる絞り込み機能を使えばいいのだが、タグ付与ルールに統一性が無ければ絞り込みの意味が喪失する。必ず付ける分類を2階層程度はルール化しないと無理だろうというのは、どうがどんどんブックマークの例からわかる筈。

それでもタグが1000件を超え、かつそれがジャンルクロスオーバー、用途も別となれば、ちょっと人間の能力では効率的な運用は不可能に思える。タグ1000件は、ニコニコ動画タグ転記ルールを採用した場合、簡単に達成できるのは予想しうる。

はてブのコミュニティとのコミットをセグメント化する

はてブのお気に入り機能には、他のお気に入りユーザーのブックマークを表示するという機能も含まれる。つまり自分が見つけられなかった情報をお気に入りの人から教えてもらえる事も多く発生する。相互にお気に入り化すればフレンドという扱いになる訳だが、そんな場合でも、ブックマークのジャンル性を重視したものと、汎用的なものでは相互に幸せになりにくくなる話だ。

コメントでの応酬を楽しむのもはてブの特徴だが、コメント主体のユーザーはタグを減らして文字数をコメントに裂くのが通例だと思う。この場合は、システム的に日を越したものはあまりコメントは伸びなくなる。いつも同じ傾向のブックマークをする人同士でお気に入り機能を利用すれば、ある程度その軛から逃れられるように思う。

はてブのお気に入り機能の利用方法も上記の2例では、求めるものが変わってくるので、ブックマークそのものを別のアカウントでというのは判りやすいと思う。

おわりに

はてなブックマークはソーシャルである面白さがあるが、純粋なブックマークとして利用する場合には、それが邪魔になる場合もある。両方を立てようとするなら、複数のはてなアカウントの利用は必要だ。はてなには、古くからサブアカウントの制度があり、かつその数量が3から5に増えたのは、そうした理由の一つだろう。

利用中のはてなブックマークを分割したい場合、はてブの管理機能として実装されているデータ・インポート/エクスポートを使えば良いだろう。他にも tsupo さんの bookey 使うのも良いかもしれない。何れもバックアップを取って、最初は非公開設定でメンテするなどの手間はかける事になる。

はてなブックマークをコメント主体、資料性重視の場合 del.icio.us といったサービス毎の使い分けもアリだが、支援ツールやブックマークレットの活用を単純化できるのは、はてブ複線化だと思う。

まぁ、英語のサービスを嫌う人が多いので、説明用にはてブを3個にしましたって話w